いかに宗茂が真摯な愛を捧げようとも、誾千代には受け入れられぬ理由があった。それでもなお、宗茂は妻を愛そうとし、誾千代も懸命に夫に応えようとしたのだ。
赤神諒 『誾』序より
豊後の戦国大名・大友宗麟を支えた武将・立花(戸次)道雪の一人娘、立花誾千代を主人公とした歴史小説「闇-GIN-」。
強く美しい西国の女城主の生涯を、2023年『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞を受賞した作家・赤神諒氏が描き綴る。
大分合同新聞で2022年9月から23年4月まで掲載されたこの作品では、「誾プロジェクト」として全206回の挿し絵を大分県立芸術緑丘高校の生徒が担当した。
今回、単行本『誾』の刊行を記念し、ギャラリーD&Sでの挿し絵展覧会の開催が決定しました。
新聞での連載時、刊行された単行本にもふんだんに登場し世界観を彩る芸術緑丘高校生徒達の作品が、東京・本郷三丁目のギャラリーにて一堂に展示されます。
また、会期中には赤神氏にお出で頂き、会場でのサイン会を予定しております。
小説『誾』に描かれた立花誾千代の愛と葛藤、その人生の軌跡を、挿し絵を通して体感していただけますと幸いです。
ご来場を心よりお待ちしております。
《ー誾プロジェクトー 大分県立芸術緑丘高等学校 生徒による挿し絵作品抜粋》
赤神諒 Akagami Ryo
1972年 京都市生まれ。同志社大学文学部卒。法学博士、上智大学法科大学院教授。弁護士。
2017年 「丹生島城の聖将」(単行本時タイトル『大友の聖将』)で第12回小説現代長編新人賞最終候補となる。
同年、「義と愛と」(単行本時タイトル『大友二階崩れ』)で、第9回日経小説大賞を受賞。
2023年 『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞受賞。
◯会期: 2024年 2月22日(木)ー25日(日)
11:00〜18:00
*赤神諒先生 在廊予定/23日(金)15:00~17:00
当日展示会場にてサイン会を予定しております。
*当日、小説『誾』をお買い求め下さった方、または、お手元の『誾』をお持ちくださった方には、『誾』特製ファイル(非売品)を差し上げます。
※尚、数に限りがございます。
◯場所: ギャラリーD&S
東京都文京区本郷2-18-9 ドームヒルズ本郷2F
本郷三丁目駅/水道橋駅から徒歩5分
ギャラリーでは常時換気をし、感染対策を施しております。
是非お気軽にお立ち寄りください。